会田みき-04
会田みきを事務所で待ちます。
が、頭の中は今日やるか?後日やるか?(笑)
そんなことを考えていると、ピンポーンの音が事務所に響きます。
あれ、もうきちゃったの?と思いながら椅子から腰を上げて迎えいれます。
だが、面接するにあたり何にも考えていません。
いや~困った。
やる気満々な女に、何も策なく所属させるのは気に入らないので
女に面接票を渡し、私は自分の席に戻りました。
うむ、何かいい手はないものか?
相手は貴重な10代を過ぎた女・・・
ん・・・?
思いつきました(笑)
名案を思いつき、彼女がいる面接ルームにいきます。
当時の面接ルームは壁一面にいろいろなポスターや雑誌などが壁に貼ってあり
これ全部うちの子と嘘を言ってましたね~(*^。^*)
「はい、書けました」
一通り眼を通す俺
身長、体重、スリーサイズなんかを読み上げていきます。
「で、うちに入れたら何がやりたいの?」
「はい、できればアイドルタレントになりたいです」
でた~自分の容姿を理解していない馬鹿女だ(笑)
でも、撮影会に応募したくらいだから自分の事はよくわかっているはず
「あれ、じゃなんで撮影会業者に入ったの?」
「募集ページにはタレント事務所部門もあると書いてあったので」
「そうなんだ~、じゃあ~なんでタレント活動しなかったの?」
「いえ、少し出版社をまわったのですが全然決まりませんでした」
「そっか、あの撮影会事務所だと無理だよね」(笑)
「はい、私もあの社長では無理だと思っていました」
「なんで」
「あの人、口ばかりで全然営業してくれないんです。それに・・・」
急に話をやめる馬鹿女
下を向きながら
「あの人、セクハラしてくるんです」
顔は真面目にしていましたが、大笑いしていました(笑)
「どんなセクハラ?」
「例えば何気なくお尻は触ってくるし、写真を撮るときに胸の位置を断りもなく触ってくるんです」
「それに一番嫌だったのは、二人きりの撮影の時なんかポーズのたびに触ってくるんです」
と、なんか怒っています。
「なので、辞めたくて言ったのですが契約書があるから無理だと言われて・・・」
と、最後は少し泣きそうな顔で訴えてきました。
そんなこと言われてもな~と思いながら
でも、この子は契約事項はきちんと守る子なんだ(*^。^*)
とも考えていました。で、私が言った事は
「それはあなたがいけないね」
えっ、なんでみたいな顔で私を見つめてきます。
「それだから、あなたは売れなかったのですよ」