会田みき-07
私の携帯がけたたましく鳴り響いた
ピピピピピ
着信を見ると会田みき
「どうでしょうか」
「あっ、移籍なんだけど・・・」言葉を濁す俺
間をあけて
「あの社長がめつくて移籍金が少し高いんだよね~」
「あ、みきは気にしないでね」
「また、来週にでも電話ちょうだい」
と、一方的に電話を切りました。
もちろん、心配なのは手に取るようにわかりました(笑)
あとはじらしてじらして(*^。^*)
で、翌週の月曜日きちんと電話がありました。
やる気はあるみたいで結構
少し先方と移籍金について揉めていると話し、事務所に呼び出しました。
やってきたのは夜の7時ごろ
仕事帰りに少し高めのヒールを履きながらやつてきました。
「悪いな、なかなか決まらなくて」
「こちらこそ、お手数をおかけして申し訳ございません」
仕事の帰りだからか、いつもよりきちんと受け答えするみき
「あのね、正直に言うと条件がきつくてね」
「差し支えなければ、その条件を教えて頂けませんか?」
少し考えるふりをしながら
「う~ん、あのね契約が10カ月あるので毎月5万支払えと言うんだよ」
「いや~みきみたいな新人で何も活躍したことのない人なら、普通なら毎月2万支払えば十分なはずなんだが」
「あの親父は本当にがめついね」
少し苦笑いをしながらみきを見つめます。
「はい、あの人は本当にケチでひどい人です」
(笑)
「ここ何日か交渉したのだが、やつは譲らないんだよね~あれはみきの事惚れているよ(*^。^*)」
と笑っていいました。
「いや~ほんとキモいです。もう、絶対あの事務所には行きたくありません」
「ここまで来たら俺もみきを手放したくないからな」
「でも、俺も商売でやっているので2万円以上はきついかな~」
伏し目がちに呟いてみた(*^。^*)
「では、残りの3万円私が支払います」
「えっ、いいの?」にやり
みきの目を見ながら真面目に聞き返します。
「はい、是非こちらでお世話になりたいです」
「よしわかった。それで決まりだな」
喜ぶみきちゃん(笑)
ちぇりーも大喜び(笑)
「よし、じゃあこれからに向けて色々お話するか!」
「はい、よろしくお願いします」